外壁の塗り替えを考えはじめたら、もう秋も深まっていた。雪が降る前に間に合うのか、それとも春まで待つべきか。富山で外壁塗装を検討する方から、この時期によく出る迷いです。結論からお伝えすると、冬でも気温・湿度・天気の条件がそろう日なら塗装はできますが、富山では12月に入ると条件がそろう日が少なくなり、工期が延びやすくなります。秋から始めるなら「いつまでに終わる見込みか」と「途中で天気が崩れたらどうするか」を、契約の前に決めておくことが大切です。この記事では、塗装ができない天気の目安、富山の11月・12月の天気、秋に始めるときに決めておくこと、春まで待つほうがよいケースを順に整理します。富山県で外壁・屋根の塗装を自社で手がける新和工業はうすりぺいるがまとめました。
塗装ができない天気の目安
塗料は、塗ったあとに乾いて固まることで、はじめて外壁を守る膜になります。寒すぎたり湿気が多すぎたりすると、この乾きがうまく進みません。
国土交通省の官庁営繕部が定めている「公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」では、塗装改修工事の施工管理として、次のような場合は塗装を行わないとしています。
- 気温が5℃以下、湿度が85%以上、結露等で塗料の乾燥に不適当な場合(ただし、採暖・換気等を適切に行う場合を除く)
- 外部の塗装で、降雨のおそれのある場合または強風時(原則として行わない)
(出典:国土交通省「公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」7.1.6 施工管理/2026年10月確認)
これは国の建物の工事のための仕様書で、個人の住宅の工事を直接しばるものではありません。それでも「どんな天気なら塗らないか」を考えるときの一つの目安になります。実際の工事では、使う塗料ごとにメーカーが施工できる条件を定めているので、見積りのときに「この塗料はどんな条件で塗れないか」を聞いておくと、天候で作業が止まる日のイメージがつかみやすくなります。
当社の塗装工事のページでも、雨・低温・高湿度の日は塗れないこと、梅雨や冬は工期が延びる前提でご案内していることをお伝えしています。
富山の11月・12月の天気を平年値で見る
では、富山の秋から冬はどんな天気なのでしょうか。気象庁の富山の観測点の平年値(統計期間1991〜2020年)を、10月から12月まで並べると次のとおりです。
| 月 | 日最高気温 | 日最低気温 | 降水量 | 1.0mm以上の降水日数 | 雪日数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10月 | 21.6℃ | 13.1℃ | 171.9mm | 12.6日 | 0.0日 |
| 11月 | 15.7℃ | 7.3℃ | 224.8mm | 16.8日 | 0.6日 |
| 12月 | 9.5℃ | 2.5℃ | 281.6mm | 21.8日 | 13.1日 |
日最高気温・日最低気温は月ごとの平均。1.0mm以上の降水日数は、1日の降水量が1.0mm以上だった日の数。雪日数は気象庁の平年値の「雪日数」。出典:気象庁ホームページ「過去の気象データ検索 富山 平年値(年・月ごとの値)」(1.0mm以上の降水日数は同ページの詳細(気圧・降水量))/2026年10月確認
平均で見ると、11月は朝晩も5℃を上回っていますが、12月になると日最低気温の平均が2.5℃と、さきほどの目安の5℃を下回ります。1.0mm以上の降水日数は11月でも16.8日と月の半分を超え、12月は21.8日に増えます。12月は雪日数も13.1日です。また、富山地方気象台によると、富山の初雪の平年日は12月3日です(出典:富山地方気象台「『初雪』に関するお知らせ」令和7年12月4日/2026年10月確認)。
平年値は30年分の平均なので、年によって早く冷え込んだり、暖かい日が続いたりします。また、この表は富山市にある観測点の値です。山沿いや山間部では、冷え込みや雪が早く来ることがあります。それでも、11月も雨で止まる日は少なくないものの、12月に入ると気温の面でも塗れない日がさらに増えていく、というのが富山の秋から冬の大まかな流れです。
晴れていても、1日に塗れる時間は短くなる
秋の終わりから冬は、晴れた日でも朝は外壁の表面が夜露や霜で濡れていることがあります。濡れた面には塗れないので、乾くのを待ってから作業を始めることになります。夕方は冷え込むのが早く、塗ったあとに乾く前に気温が下がらないよう、早めに作業を切り上げることもあります。
つまり、雨や雪で「1日まるごと塗れない日」が増えるだけでなく、「塗れる日でも塗れる時間が短い日」も増えます。夏や秋の早い時期と同じ日数で終わる、とは考えないほうが安心です。
秋から始めるなら、契約前に決めておく4つのこと
秋から塗装を始める場合は、天気で予定がずれることを前提に、次の4つを業者と確認しておくと、あとで慌てずに済みます。すでに契約を済ませた方も、着工前に確認しておくと安心です。
▶ 1. 完了の見込みと、予備日をどう見ているか
「何日で終わるか」だけでなく、「天気で止まる日をどれくらい見込んでいるか」を聞いてください。日程が延びたときに費用が変わるかどうかも、あわせて確認しておくと安心です。年内に終わらせたい、年末年始に来客があるなどの事情があれば、最初に伝えておくと、着工日の決め方が変わります。
▶ 2. 途中で冬に入ったら、どこで区切るか
天気が崩れて作業が進まない日が続いたとき、どの工程まで進めて区切るのか、足場はどうするのかを確認しておきます。塗装は下塗り・中塗り・上塗りと重ねていく工事なので、どの段階で止めるかによって、春に再開するときの手順も変わります。
▶ 3. シーリングの打ち替えをいつやるか
外壁の目地やサッシまわりのシーリング(コーキング)は、塗装と同時に打ち替えるのが基本です。同じ仕様書では、シーリングの上に塗装する場合は、シーリング材が硬化した後に行うとしています(出典:同仕様書 7.1.4)。シーリングの作業も天気の影響を受けるので、塗装の日程とあわせて段取りを確認しておくと安心です。シーリングが水の入り口になる仕組みは、外壁の凍害の記事でまとめています。
▶ 4. 屋根や防水も、同じ足場でまとめるか
外壁・屋根・ベランダ防水は、同じ足場で施工できます。別々の年にやると足場代を何度も払うことになるため、時期が近いならまとめて考えるのが得です。ただし、まとめるほど工事の量が増え、冬に入ってからの工期にも響きます。秋から始める場合は、「今年まとめてやる」か「春にまとめてやる」かを、天気の見込みとあわせて決めるのがおすすめです。
春まで待つほうがよいケースもある
「雪が降る前に塗らないと」と考えがちですが、外壁の状態によっては、無理に急がず春に回したほうがよい場合もあります。目安を表にまとめました。
| 外壁の様子 | 考え方 |
|---|---|
| 色あせ・チョーキング(触ると白い粉がつく)だけ | 塗膜の劣化が始まったサイン。すぐ雨漏りするわけではないので、春に落ち着いて計画する選択肢もあります。 |
| ひび割れ・シーリングの切れがある | 水の入り口になり、冬のあいだに傷みが進むことがあります。塗装全体は春に回しても、入り口をふさぐ手当てを先にするかどうかを、状態を見て決めます。 |
| 室内にシミや雨漏りがある | 雨漏りは塗装では止まりません。季節にかかわらず、まず原因を特定することが先です。室内に水が回っているなど急ぎのときは、受付時間内(9:00〜18:00、日曜・祝日休み)にお電話ください。 |
| 売却・賃貸に出す時期が決まっている | 引き渡しや募集の日から逆算し、予備日を含めて間に合うかで判断します。 |
春まで待つことにした場合は、雪が降る前の晴れた日に、地上から見える範囲で(はしごや屋根には上らずに)気になる所の写真を撮っておくと、雪どけのあとに傷みが進んだかどうかを見比べられます。屋根については雪下ろしのあとの屋根の点検の記事で、地上から見る場所を整理しています。
「雪が降る前に今すぐ」と急かされたら
この時期は、訪問営業などで「雪が降る前に塗らないと大変なことになる」「今決めてくれれば」と、その場で契約を迫られることもあります。上の表のとおり、すべての外壁が冬の前に塗らなければならないわけではありません。その場で決めず、見積書の中身をほかの業者と比べてから判断してください。見積書の比べ方や、訪問販売で契約したときのクーリング・オフについては、リフォームの見積書の見方の記事でまとめています。
冬の外壁塗装のよくある質問
▶ Q. 冬に塗ると、持ちが悪くなる?
A. 季節だけで持ちが決まるわけではありません。問題になるのは、気温が低すぎる・湿気が多い・表面が濡れているなど、塗料が乾きにくい条件のまま塗ってしまうことです。冬に塗る場合も、条件のそろう日に塗り、天気を待つ日を見込んで工程を組むことが大切です。
▶ Q. 今から頼んで、年内に終わる?
A. 外壁の広さ、下地の補修の量、屋根や防水をまとめるかどうか、そして天気で変わるので、一律にはお答えできません。現地を見たうえで、予備日を含めた日程の見込みをお伝えします。年内に終わらせたい事情があれば、早めにご相談ください。
▶ Q. 冬のあいだに見積りだけ取っておくことはできる?
A. できます。冬のうちに現地を見て工事の内容と日程を相談しておくと、雪どけのあと、いつ着工するかを決めやすくなります。
新和工業はうすりぺいるの塗装のご相談
当社は、外壁・屋根の塗装、ひび割れの補修、シーリングの打ち替え、ベランダの防水まで、外注に出さず自社の職人が施工しています。
- 天気で止まる日を見込んだ日程を、着工前にお伝えします
- 「今は塗らなくてよい」「先にここを直す」と判断したときは、そのままお伝えします
- 外壁・屋根・防水をまとめると、足場を共有できる分、足場代が1回で済みます
- 外壁の気になる所の写真をLINEで送っていただければ、現地確認の前にご相談いただけます
新和工業はうすりぺいるは、ハウスクリーニングから内装、屋根・防水・塗装まで、1社でまとめてお受けしています。富山県全域に対応しています。工事の内容は塗装工事と防水工事、ご依頼の進み方は施工の流れのページにまとめています。
出典:国土交通省「公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」7.1.4・7.1.6/気象庁ホームページ「過去の気象データ検索」富山 平年値(年・月ごとの値、統計期間1991〜2020年)/富山地方気象台「『初雪』に関するお知らせ」(令和7年12月4日)。いずれも2026年10月20日確認。本記事の該当部分は、これらをもとに新和工業はうすりぺいるが要約・編集して作成したものです。
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