家具を動かしたら床がへこんでいた、物を落として傷になった——そんなとき、「この一か所のために床を全部張り替えるのだろうか」と気が重くなるものです。結論から言うと、へこみは程度と範囲によって、部分的に直せるものと、床材そのものを入れ替えるしかないものに分かれます。この記事では、その分かれ目がどこにあるのかを、富山県全域で内装・建材リペアを手がける新和工業はうすりぺいるが整理します。
最初の分かれ目は「今の床の表面が何でできているか」
直せる・直せないを決める一番大きな要素は、傷の深さでも大きさでもなく、床の表面材の種類です。住宅の床材は、天然木を一枚板から削り出した「無垢」と、合板などの基材に化粧材を貼り合わせた「複合フローリング」に分かれ、後者はさらに表面材で3種類に分かれます。
フローリングメーカーの朝日ウッドテックが公開している資料では、表面材の厚みは挽き板が2〜3mm、突き板が0.3〜0.5mm、シートが0.1〜0.2mmと整理されています(同社の解説では突き板を0.3〜1mm程度と説明している箇所もあり、おおむね1mm未満と考えて差し支えありません)。シートは木ではなく、樹脂や紙に木目をプリントしたものです。
▶ ここが要点
表面が木であれば、着色や木目の描き込みで周囲になじませる余地があります。しかし同社は、シートについて「表面が一度はがれてしまうと補修は困難」と明記しています。同じ「フローリングのへこみ」でも、シート系かどうかで打てる手が変わるということです。
ご自宅の床がどれなのかは、見た目だけでは判断がつかないことも多いものです。竣工時の図面や仕様書が残っていれば、そこに品番が書かれています。
へこみは3種類|見た目が似ていても中身が違う
① 押されてつぶれただけのへこみ
ピアノやソファ、脚の細いイスなど、重さが一点に集中する家具の下でよく起こります。表面は破れておらず、木の繊維が押しつぶされている状態です。前述の朝日ウッドテックも、重い家具の脚は硬い素材が使われていることが多く、保護具を付けずに直接置くと荷重が集中して凹み傷が付くことがある、と説明しています。3種類のなかでは最も手が入れやすいのがこのタイプです。
② 表面材が破れた・欠けたへこみ
物を落とした、キャスターが同じ場所を通り続けた、といったケースです。表面の化粧材が割れて基材が見えていたり、めくれ上がっていたりします。ここまで来ると「へこみ」ではなく欠損で、埋めて色と木目を合わせる作業になります。
③ 水を吸って基材がふくらんだへこみ
見落とされやすいのがこれです。周囲が波打つように盛り上がり、中央が沈んで見えるため「へこみ」と受け取られますが、実際は合板の基材が水を吸って膨らんでいる状態です。冷蔵庫の下、洗面台の脇、観葉植物の鉢の下などで起こります。この場合、表面だけを整えても内部の状態は変わりません。水の出どころを止めることが先で、床の手当てはそのあとになります。
自分で試せる範囲と、業者に頼む範囲
朝日ウッドテックは、傷の程度・範囲によって対処が変わるとして、次のように整理しています。
| 程度・範囲 | 方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 細かい傷・軽微な傷 | ワックスがけ/床用のブラッシュペン | インクが取れてくると再び目立つ/ワックスは部屋全体と定期的なかけ直しが必要 |
| 軽微な凹み傷 | 補修パテで埋めて目立ちにくくする | 経年で色差が生じ、傷が目立ってくる |
| 広範囲・大きな傷 | 傷んだ部分だけを剥がして入れ替える「ピース張り替え」 | 専門業者でないと行えない。ただし仕上がりに傷は残らない |
ホームセンターの補修キットは、①の軽いへこみや浅い傷であれば選択肢になります。ただし「一度手を入れると、あとから直すときに難しくなる」という面は知っておいてください。パテが深く入り込んでいたり、色の合っていない補修材が広がっていたりすると、後日きれいに仕上げ直すのに手間がかかります。目立つ場所や、範囲が広がりそうな傷は、触る前に一度見てもらうほうが結果的に早いことが多いです。
「建材リペア」なら、その一か所だけ直せる
床を全面的に張り替えず、傷んだ部分だけを補修するのが建材リペアです。欠けを埋め、周囲の色に合わせて着色し、木目を描き込んで仕上げます。傷んだ床材を1枚単位で入れ替える「ピース張り替え」と組み合わせることもあります。
▶ リペアが向いているケース
- 傷やへこみが数か所に限られている
- 床材が廃番などで、同じものを用意しづらい
- 家具を大きく動かせない、工事の日数を短くしたい
- 退去や引き渡しの日が決まっていて、部屋全体の張替えまでは考えていない
▶ リペアでは収まりにくいケース
- 踏むと沈む、床鳴りを伴う(下地側の話になります)
- 水を吸って基材がふくらんでいる
- 広い範囲に傷が散っていて、直した跡のほうが目につく
- シート系で表面が広く剥がれている
新和工業はうすりぺいるは建材リペアに力を入れており、床の部分補修から内装工事まで自社で対応しています。外注をはさまないぶん費用を抑えやすく、連絡へのレスポンスが速いのも強みです。「リペアで足りるのか、張り替えたほうがよいのか」は現地を見たうえで、できること・できないことをはっきりお伝えします。詳しくは建材リペア、床材の張替えについては内装工事のページをご覧ください。
富山の住まいで気をつけたいこと
富山では、冬に濡れた靴や除雪の道具が家に入る機会が増えます。玄関から廊下にかけて水滴が落ちたままになると、継ぎ目から水が入り、③のふくらみにつながることがあります。拭き取っておく、マットを敷いておくという程度のことですが、床材にとっては効きます。
暖房を使う時期は、窓際やサッシ下の結露にも目を向けてみてください。落ちた水が床のふちにたまり続けると、同じように基材が水を含みます。壁や天井にシミが出ている場合は、床だけの問題ではない可能性もあります。
なお、賃貸物件で「この傷はどちらの負担になるのか」が気になる場合は、賃貸の退去費用はどこまで負担する?原状回復の線引きを解説で考え方を整理しています。オーナー様・管理会社様からの原状回復のご依頼にも対応しています。
富山県でフローリングのへこみ・傷のご相談は
へこみは、放っておいても勝手に広がるものばかりではありません。一方で、水がからんでいるものや沈みを伴うものは、時間が経つほど手当ての範囲が広がります。写真を撮っておくだけでも、判断の材料になります。
新和工業はうすりぺいるは富山市を拠点に、高岡市・射水市・氷見市・砺波市・小矢部市・南砺市・魚津市・滑川市・黒部市・上市町・立山町・舟橋村・入善町・朝日町など富山県全域に対応しています。掃除から内装、屋根まで1社でまとめてご相談いただけます。進め方は施工の流れのページをご覧ください。
出典:朝日ウッドテック「フローリング総合研究所」より『フローリング材の種類・デザイン』『家具の重みによる部分的な凹み傷』『キャスター家具による線状の凹み傷』(いずれも2026年8月24日確認)。本記事では、これらの内容を要約して紹介しています。
